「でんまが」のらんちぐるめ隊が実際に行って食べてみた上でお店を紹介します。
独断で、また来る指数、周囲環境、内装・雰囲気、従業員好感度の4項目に点数をつけてありますが、これはかなり辛い採点です。
各人の好みにもよりますので、ご自分で確かめて頂きたいと思います。
絶対人にお奨めできないような店はここに取り上げていませんので、ご安心を。
(お願い=メニュー、金額の変更、改装、移転などがありましたらお知らせ下さい)
■幸福(しあわせ)食堂 (札幌市東区北28条東2丁目2−20 電話=011−702−8181)
札幌市東区の住宅街の中にさほど目立たないレストランがあります。その名も「幸福(幸せ)食堂」。このコーナーとしては、少し異色のお店を紹介します。
建物自体はかなり大きくて、大蔵会・札幌佐藤病院ブループが設置する「しんふぉに〜28」という高齢者対応住宅で、東棟」、西棟があるのだそうです。「幸福食堂」はその1回の一角にあります。
午後4時ごろ、通りがかりにふらりと入ってみたました。施設利用者のための食堂なのかな、という気もして、入り口からおそるおそる顔を覗かせて「入ってもいいんですか」とお伺いを立てると、感じのいい女性が2人いて、「どうぞ、どうぞ」と対応してくれました。
入ってみると、意外なほどの広さが第一印象です。4人、2人の席があわせてT0ほど。まず、入り口の食券販売機でチケッとを買います。そばに「しあわせ日替わり弁当」(コーヒー付きで500円・コスパ抜群!)のサンプルが置かれていて、この店の様子を物語ってくれます。そう、決して高級なレストランではありません。
外の表示に「焼きたてパン」とあったのですが、券売機には「パン」がありません。聞いてみると、パンは中のカウンターで選ぶとのことでした。なので、ホットコーヒー(UCCのようです)のチケットを買い、カウンターでクロワッサン2個をたのみました。珈琲300円、クロワッサンT個80円なり(税込み=以下同)。しかも、キャベツの千切りに豆が乗せられた簡単なサラダが添えられています。
メニューをのぞくと、「全粒粉パンの玉子サンドセット」(550円)、「黒酢ドリンクとたこ焼きセット」(350円)、「鶏天みぞれ揚げ出汁定食」(630円)、「からだが喜ぶネバネバ丼」( オクラとトロロ=650円)、「黒千石のニラ雑炊」(680円)、「おからバーグ定食」(650円)などなど、ユニークなものがずらり。なんともフレンドリーでアットホームな感じが伝わってきます。それらは、日替わりとかではなくていつも定番として提供されるのだそうです。
聞いてみると、高齢者住宅入居者用の食堂というわけでなく、一般のお客さんが対象だそう。ここの厨房で入居者用の食事を作っているのでもないとのことで、つまり普通の「食堂」なのですね。なにか、いろいろなメニューを試してみたくなりました。力いっぱい食べても、1000円以内、という感じです。
営業時間=11時〜18時 月曜定休
また来る指数 70点
内装・雰囲気 60点
周囲環境 40点
従業員好感度 60点
■カフェ&レストラン ヴィーニュ (札幌市南区藤雄670−1 エルクの森パークゴルフ場内) 電話=011−592−5676)
国道230号を札幌中心部から定山渓方面へ向かって、藤野2条2丁目の信号を左折、約2キロで右手にエルクの森パークゴルフ場が目につく。エルクの森は約7万坪にパークゴルフのほか、花畑の遊歩道や、ブドウ畑などがある。散歩も楽しめそうだ。
道路から少し奥まったところにあるのがレストラン「ヴィーニュ」。そこまで車で進入できて、駐車場が15台分ほどある。2階建て建物は、周囲の施設とそろえた緑色で、自然にとけ込んだ田舎家風だ。1階は禁煙、2階とテラスが喫煙可となっていて、屋内45席、テラス席15席がある。
訪れたのは昼下がりごろ。店内は比較的すいていたが、個人的には「この席」と言うほどの場所は見当たらず、適当なところに座った。
ランチメニューはパスタ(サラダ付き1000円、サラダ・パン・デザート・コーヒー付きセット1500円)、ピッツァ(サラダ付き1000円、サラダ・デザート・コーヒー付き1400円)、ハーブ豚肉とエルク野菜のカレーライス(サラダ付き1000円、サラダ・デザート・コーヒー付きセット1400円)、フレンチトースト(サラダ添え・コーヒー付き1000円、サラダ添え・コーヒー・デザート付き1200円)といったところ。
夕食が近い遅いランチだっので胃に軽そうなフレンチトーストのセットを注文。白いプレートに乗ったトースト、野菜、小さなガラス容器のヨーグルトにベリーのソースをたらした盛りつけが奇麗だ。トーストは表面を甘いカラメルでカリッと固めているが、中はパン地を感じさせないほどのふわふわ。野菜の量はほどほどながら種類が多彩。デザートにチョイスしたブルーベリーのタルトも期待を裏切らない味。コーヒーもそこそこだった。
同行撮影係が注文したピッツァセットのマルゲリータは柔らかめの焼き方で、トマトとモッツァレラが程よく絡み、生のバジルをのせてある。さほど大きくはないが、冷めたのを多少持て余し気味だったようだ。
隣には藤野ワイナリーがあり、10月下旬とあって窓から仕込み風景が見え、2階店舗では試飲も出来る。
ランチ=13ー15時 営業時間 平日11ー17時 土日祝・11時〜20時 年中無休だが、臨時休業もある模様
また来る指数 80点
内装・雰囲気 60点
周囲環境 90点
従業員好感度 70点
■レストラン虫狩(むしかり) (中央区南15条西18丁目16−3−12) 電話=011−513−3103
住宅街にある静かな邸宅風のレストラン。この店は何度か訪れたが、この欄を更新するため再度の訪問。今回は3種類ほどあるランチの中から1番お手頃な2445円のパン、前菜、パスタ、メインディッシュ、デザート、ドリンクのセットを試した。
最初に出されたパンが非常に美味しい。店の手作りかと思ったら、近くのベーカリーにオリジナル・レシピで注文しているとのこと。「大きな釜で焼いた方が美味しい」のだそう。続いて出てきたアミューズギュールというのかフラ
ンス語で「お楽しみ」の意味らしい前菜は、大きなプレートにいくつもの品が並べられ、1品1品がていねいにつくられている。
パスタは2種類のスープを使ったものからチョイスする。上品なボリュームで、軽いランチには打ってつけだ。味も文句なし。メインディッシュは魚料理と肉料理から選ぶ。この日の魚はイトヨリ鯛。肉はイベリコ豚トントロのローストだった。日頃あまり口にしない食材だけに、ちょっと期待。あくまで個人的感想だが、魚は塩味が強すぎ、トントロは本来固めの食材だが歯を治療中の顎がちょっと疲れた。
デザートも3種類から選ぶ。なにやら難しい説明が簡単にのみ込めないが、「フランボワーズ」の語感に引かれてこれをチョイス。結果は正解。上にのった木イチゴのシャーベットが濃厚だが、下のガトーショコラのこってりとは対照的で堪能できる。ドリンクはコーヒー、エスプレッソ、紅茶から選ぶ。コーヒーはエスプレッソと同じくらい濃い苦味。砂糖とミルクをタップリ使い、最後は水を足して飲んだ。
シェフの虫狩さんは中島公園そばの老舗ホテ ルで30年間でフレンチとイタリアンの腕を磨いた人で、しかも夫人は札幌の某名家育ちの料理研究家という。店の
イメージはシンプルで明るく清潔な感じ。味も雰囲気も大人向けのレス トラン。たまに、ちょっと贅沢なランチをしたい時にお勧め。
別な席の会話を聞いていると、カフェインが苦手だと言う女性に、メニュー外のハーブティーを用意できる、とスタッフがていねいに対応していた。帰りには、相変わらずシェフが外で見送ってくれる。
ランチ=11:30〜14:3 0 ディナー=17:30〜22:00 水曜定休
また来る指数 100点
内装・雰囲気 80点
周囲環境 60点
従業員好感度 80点
■エルムガーデン (札幌市中央区南13条西23丁目5−10)
電話=011−551−0707
この欄で紹介するまでもない札幌の有名処。前身は昭和21年の開業、57年間続いた料亭「エルム山荘」。街中の料亭と違って、たっぷり1000坪の敷地で丹精込めた庭が知られところでした。現在もその庭や建物を生かしてレストラン、宴会、ウエディングなどを行っている。
歴史からして、当然ながらここは和食の店。ディナーや宴会は庭の奥の別棟になるが、ランチは広いホールで提供される。「エルムランチ」2800円、「季の苑コース」3800円、「特選ランチコース」5500円(いずれも税込み)。
ホールは広々として天井も高く、ざっと見たところテーブルが15−6。大きな円卓で,1卓に7人くらいまでならゆったりと座れる。人数に応じて椅子が庭側に向くように気配りされている。「らんちぐるめ隊」は月曜日に覆面取材で訪ねたが、週明けだというのにテーブルがほぼ塞がった盛況ぶり。圧倒的に女性客が多く、和服のご婦人もちらほら。店の格式を感じさせます。
当日の「エルムランチ」は、前菜が籠に入った「インカのめざめ鼈甲煮」、「白魚の茶碗蒸し」、「ひじき煮と野菜の混ぜご飯手鞠仕立て」の3品。前菜といっても、結構ボリュームがあります。主菜は縦横3列づつ9桝に仕切った重箱に小鉢など器が並び、旬の御造り、葛豆腐と生雲丹
菜種餡掛け、真だちの天麩羅・海苔霙餡、蛸柔らか煮、かすべのほっぺ香り揚げ・畳鰯青蝋焼き添えなど。料理人の腕を感じさせる造りで見た目にも季節の彩りが楽しめます。
女性スタッフがていねいに説明してくれるところによれば、中でも葛豆腐が自慢とか、また蛸はソーダ水で煮ると軟らかくなるのだとか、その他いろいろ。それに季節の炊き込みご飯、香の物、味噌汁がつきます。
食後はコーヒーか紅茶をチョイス。そこで気になっていたのが、女性スタッフが大きなワゴンの上に盛りだくさんのデザートを載せて、各テーブルを回っている姿。「御品書き」の最後に「本日の甘味」とあるものの、「一番安いランチにはあれはつかないのでは…」と思っていると、そんなことはなかった。「お好きな物をお好きなだけおっしゃって下さい」とのこと。デザート・バイキングのつもりで大量に所望してもOK(らしい)。やってみたいけれど、さすがに出来ません。「お任せします」というと、顔色を読まれたか、かなりのボリュームが皿に綺麗に漏られ、満足&満腹。
最後に分かりました。会計はカウンターでなく、各テーブルで行い、料金の他にサービス料10%がつきます。料理は手が込んでいるし、従業員も多いので、まあ妥当でしょうか。帰り際に庭を一巡り。冬なので池は見えません。新緑や紅葉の季節も見たい気がします。
ランチ(平日のみ) 12:00−15:00(LO13:30) ディナー 18:00−22:30(LO22:30) 定休=火曜日(祝日を除く)
また来る指数 70点
内装・雰囲気 80点
周囲環境 90点
従業員好感度 70点
■ビストロ ヒロ (札幌市中央区南1条西22丁目2−21/パラッツォ裏参道1階)
電話=011−631−6684
裏参道に面したビルの1階にあるので分かりやすい。ちょっと見て取っつきの悪さを感じさせず、初めてでも気軽に入りやすそう。店内はあまり広くない。4人用(2人用に分離できる)テーブル2つと、カウンターが8席。奥に8人用の別室。内装はごく普通で濃い色の板目の床、ブラウンの壁、テーブル・椅子などそれほどゴージャスではないが、それなりに親しみが持てる。
ランチは前菜+主菜(肉料理か魚料理をチョイス)の1890円と、肉・魚両方になる2700円など。それにパン、デザート、ドリンク(コーヒーor紅茶)がつく。軽い昼食をと思い、前者の魚(この日はクロダイ)を注文。
前菜はホワイトアスパラの冷製スープにウニが入っていた。アスパラの上品でほのかな味と香りが薄すぎる感じもあるが、その分ウニが際だつ。皿が深めで量的に満足できる。小さめのパンはコクがある味で、もう1個欲しい。魚料理のクロダイは皮をカリッと香ばしく焼いて、ジャガイモ(インカのめざめ?)、縦長に割ったニンジン、ツルムラサキをスープ状のサンピリオンソース(マッシュルームを細かく刻んでソテー)につけてある。なかなかの味だが、ちょっとボリュームが不満か。
前菜とパンを食べ尽くし、メインが出てくるまで少し時間がかかった。月曜日の午後1時過ぎ、店内は満席に近く、オープンキッチンのシェフが黙々と忙しそう。
デザートは桃のプリンに牛乳のシャーベットを乗せてあるのが上も下も美味。これを平らげると結構満腹感が出てきた。コーヒーは濃いめだが、甘いデザートの後にはこれがいいのだろう。久しぶりに手軽なお値段で美味しいランチを食べた気分になれた。
ランチ 12:00−13:30(LO) ディナー 18:00−22:00 定休=水曜日/月1回不定休(木曜はディナーのみ)
また来る指数 80点
内装・雰囲気 40点
周囲環境 50点
従業員好感度 60点
■レストラン パスツール (札幌市中央区南5条西25丁目2−5/コート南円山1F)
電話=011−563−2363
ランチは10種類ほどのメイン料理とランチセット(スープ+サラダ+パン+コーヒー=420円、パン+デザート+コーヒー=420円、スープ+サラダ+パン+デザート+コーヒー=630円)からチョイスする。メインは道産フィレ肉のステーキ2625円、真狩産ハーブ豚のステーキ=1260円など。パン(数種類から選べる)の追加=1個74円、コーヒーの代わりに紅茶ならプラス105円。「でんまが・らんちぐるめ隊」はオマール海老のトマトクリームソースのパスタ(1680円)とホタテのソテー(1260円)を選択。
改めて店内を見渡すと、座席30ほどで、全体的に雑然としている。入ってすぐに厨房が見え、ほぼ中央にコートかけが鎮座して見渡しが悪い。店に入っても従業員がコートを預かるのでなく、客が自分で乱雑にかけてある。少し奥の席につくと、グラスやカップの棚が客席側に向いて、しかし見せるというほどの置き方ではない。その際の床に木箱があり,何かと思ったら女性従業員がその上に立ってコーヒーをいれている。内装・テーブル・椅子などもありきたり。
入り口,店の奥の位置ににたくさんのモモ肉状態の生ハムの固まりがぶら下がっていて、自家製を2〜3年熟成させているのだそうだが、客の目にさらすのは威容というか異様というか。他にこれといった洒落たものもない。
入ったのが午後1時40分頃。ランチタイムは2時30分で閉店とのことで、料理が矢継ぎ早に出てくる。それは仕方ないとして、最初のサラダ(定食屋風、市販風のフレンチドレッシング)、ポタージュ(なんの変哲も工夫もない)でびっくり。
幅広のパスタ(クリアテッレ?)がなんだかメッコ飯風。オマールエビはある程度のサイズのものを想像したが、小エビのむき身(業務用食材風)がたくさん入っている。これがオマール? クリームはエビミソの味だが…。ホタテは貝柱の甘みにバルサミコ酢?の酸味が爽やか。
デザートのロールケーキは中心に生クリームとカスタードクリームのボリュームがある。しかし、全く同色のバナナを2切れ添えているの色彩感覚が「?}。カスタードプリンは美味しいのだが、載せられたいちごの色がガッカリ。食材の新鮮さに気をつかって欲しい。
閉店時間が近づくと、シェフが食器洗いを急ぎ、カチャカチャ音で落ち着けない。2時30分きっかりに退店。 この界隈にはしゃれた店が少なくない。少しライバル店を視察してはどうか。
ランチ 11:30−14:30 ディナー 17:30−22:00 定休=火曜日(祝日の場合は営業)
また来る指数 20点
内装・雰囲気 30点
周囲環境 30点
従業員好感度 30点
■レストラン MARU:NI(マルニ)
(札幌市中央区南5条西24丁目3−16)
電話=011−530−0202
この店、「MARU:NI」と書いてあるので、マルーニと読むのかと思ったら、そのまま「マルニ」だった。ワインショップ円山屋の2号店になるので「円2」の意味だそう。1階がワインバーになっていて、2階がレストラン。建物は古民家を改装して木材が昔懐かしい温かみを伝えている。2人〜4人席が5卓とこじんまりほどよい広さ。
駐車場は店の横に1台駐められるが塞がっていたので店の人に聞くと露地を少し入った場所に2台分があって、寒い中イケメンの若いスタッフが案内してくれた。ディナーはどんなだろうと思っていると、何も言わないのにサッと夜のメニューを持ってきてくれる気配り。
食材はできるだけ道産品にこだわっているとのこと。2200円のマルニランチを注文してみた。 メニューには前菜に「厚岸産生牡蠣・角切りトマトのビネグレット」または「魚貝のソテー」とあり、牡蠣をチョイス。新鮮な牡蠣が3個も並んでいて、赤カブの千切りを乗せて、ドレッシングが美味しい。行儀悪く残った汁まで飲み干した。
スープにはオマール海老とホタテが入っていて、添えられたペースト状のチーズを入れて食べる。少し塩加減が強い濃厚な味が特徴。小さな丸いパンには豚肉でつくったリエットをつけて食べるのだが、スープをつけて試すとこれがなかなか。
メインは鶏モモ肉のポワレ、方魚、牛タンの柔らか煮、鴨ムネ肉のロースト(プラス300円)などから選ぶが、プラス500円を張り込んで道産牛ヒレ肉のローストを注文。濃い味のワインのソースが添えられ、ゴボウ、ブロッコリー、カブ、いろいろな種類のキノコがついている。このソースもパンにつけてみると、なかなかいい感じ。肉はちょっとあごが疲れた。
デザートにはアイスクリーム、ソルべ、フロマージュブラン、ガトーショコラがあり、フロマージュを選択。チーズのババロアにパイナップル、ドライオレンジのスライス、ドライのベリーなどが配されて目の保養にもなる。味もグッド。ドリンクはエスプレッソ、コーヒー、紅茶から選ぶ。コーヒーはまあ普通。
他におすすめアラカルトとして真ダチのムニエル(900円)、フランス産フォワグラのなんとか(2000えん),パルメザンとフレッシュトリュフのリゾット(2000円)など、食指が動くメニューがいろいろある。帰りに顔を出したシェフとちょっと会話した感じでも、気軽な店なので、次はディナーに訪ねたい気持ちにさせられた。
ランチ 11:30−14:00 ディナー 18:30−23:00(日・祝は22:00 L.O.) 定休=火曜日
また来る指数 80点
内装・雰囲気 70点
周囲環境 30点
従業員好感度 80点
■リストランテ ソラーレ (札幌市中央区南3情西22丁目2−12)
電話=011−611ー0155
円山地区に点在する店の1つでイタリアン。建物1階にあり、シンプルな店構えで気軽に入りやすい。天井、壁のべージュ、床の濃いブラウン、椅子の赤が落ち着いた雰囲気で、26席のこじんまりとスッキッリした店内。駐車場が2台分しかないのが残念だ。
あまり時間がない旨話すと、女性スタッフが「大丈夫ですよ」という対応。ちょっとテキトーだが、一番簡単なそうな「Aコース」の一番目に書かれた「揚げナスとラグーソースのスパゲティ」を注文してみた。パスタの他に、サラダ、自家製パン、デザート、コーヒーがついて1480円というお手軽なランチだ。食事が終わるまで約40分。
最初のサラダは新鮮なベビーリーフ、チコリなどに赤と黄色のパプリカ、赤と黄色のミニトマトという彩りも楽しめ、ドレッシングの爽やかな酸味がなかなか。自家製のパンはちょっと小さめでそこそこの味だが、もう一切れ欲しい感じ。パスタも少なめの量だが、ランチにはちょうどよさそう。麺が少しだけ固めのアルデンテ、ラグーソースも美味しい。個人的好みではもう少し辛みが欲しいので、言ってみると唐辛子を砕いて持ってきてくれたが、これはダメ。味の好みは先に言っておくと対応してくれるそう。
この日のデザートはプリンだった。さらっとしたカラメルソースがタップリかかっていて、皿をなめたい気持ちになる。コーヒーは薄めのアメリカン風で、これは好き嫌いがありそうだ。
ちなみに「Aコース」ではゴボウと鶏ひき肉のスパゲティ1680円、石狩産サーモンのクリームソースのスパゲティ2100円。「Bコース」で前菜、メイン(魚料理または肉料理)、デザート、自家製パン、コーヒー付きで、メインが「真鯛のソテー・シチリア風 レモンとオリーブのオイルソース」または「赤井川村産サラダポークの香草パン粉焼き」が2420円。他に前菜、パスタ、メイン料理、デザート、時価製パン、コーヒーのランチコースが3570円と4620円、といったところ。
オーナーシェフの小山内裕次さんはイタリア各地で経験を積んだそう。気軽な雰囲気な店の構えから想像したよりは味がよかった。また気軽に行こうという気持ちになる。
ランチ 11:30−14:00 ディナー 17:30−22:00(LO) 定休=水曜日
また来る指数 80点
内装・雰囲気 60点
周囲環境 30点
従業員好感度 60点
■リッチ イタリアーノ(RICCI italiano) (札幌市北区あいの里1条3丁目17−15)
電話=011−778−4524
あいの里の住宅街にある。店は周囲の住宅と同じような建物。玄関からスリッパに履き替えて入る。テーブルが6卓、20席程度のこじんまりとした店だ。普通のフローリング、白っぽいクロス張りの壁と平凡な内装。一角に足踏式のミシン台の上に花瓶があるが、さほどの意味を感じない。テーブル、椅子もありふれた平凡なもの。全席禁煙。
某有名元サッカー選手に似たシェフの川崎律司さんはHTB夕方情報番組「イチオシ!」にレギュラー出演、周辺の高校の家庭科講師などに出かけるなど活躍している。
お手軽なランチメニューのパスタコース、ピッツアコース(1600円)はパスタまたはピッツアに自家製パン、本日の前菜、本日のスパゲッテイ(または本日のピッツア)、自家製デザート、コーヒーまたは紅茶という内容。
RICCIコース(自家製パン、旬の食材を使った前菜盛り合わせ、本日のスープ、本日のおすすめパスタ、本日のメイン料理、自家製デザート、コーヒーまたは紅茶=3300円)のコースもある。またディナーはRICCIコース(3990円)、シェフおまかせコース(5250円)、アラカルトもいろいろ。
パスタとピッツアのコースを試食。厚岸あさりとキノコのアーリオ・オーリオをチョイス(他に三元豚と和牛のボロネーゼソースとなすび、すみいかのヴェネテア風煮込みソースも)。前菜は豚のテリーヌとレタス、ピクルスなどだが、ドレッシングの酸味が強すぎる。ナイフ、フォークを皿に並べておくと、次も酸味がついたままのを使うそうでフォーク置きに戻されたのがガッカリ。
パスタはボンゴレにマイタケ、シイタケなどを加え、きざんだパセリを振りかけた平凡なもの。味も平凡。ピッツアはモッツァレラ、トマト、バジルだけの本格的なもの。トマトが厳選されている感じ、野菜はニセコから有機栽培ものを取り寄せ、モッツァレラも道内産とのこと。一切れ食べきれないでいると「お包みします」とアルミでくるみ紙袋に入れてくれた。この店の多数派である女性客にとっては、量的には自家製パンは必要ない感じ。
この日のデザートはアイスクリームの下にパリッと固いキャラメルの幕を置き、その下に温かいプリン、というつくり。味と温度差が秀逸。最後のコーヒー、紅茶はありきたりで感動がなかった。午後1時過ぎ、店内は他に女性グループが3組ほど。予約で賑わっていることが多い模様だ。しかし、「でんまが」ランチグルメ隊としては、それほどの高得点はあげられない。
ランチ 11:30−14:30 ディナー 18:00−22:00 定休=月曜
また来る指数 40点
内装・雰囲気 40点
周囲環境 30点
従業員好感度 60点
■フレンチ ミヤ-ヴィー(MIYA VIE) (
札幌市中央南6条西23丁目4−23 r.blanc1階 )
電話=011−532−6532
南6条通に面して北向きのビル1階にある。外見は控えめで目立たないが、中はかなり広い。いくつかのコーナーになっていて、それぞれのスペースはこじんまりした感じに好感が持てる。内装は白で統一してあり、一部天井の汚れが気になる。音楽がかなり控えめの音量なのはいいが、空調の音の方が耳に入るのが何とかならいか、という感じ。奥の方のスペースの窓外の庭に軟石並べてあるのがちょっと洒落ているが、後の手間が要らないアイデアだ。
ランチメニューは2000円より3種類。中間の2800円のコースを注文。メインは「マリネで蒸し上げた日高ポークもも肉、ショウガ風味のキャベツ、リンゴ"アカネ"、山わさび風味のクリームソース」または「カリフラワーをからめて蒸し焼きにした魚、牡蠣と生ハムのヴィネグレット、ハーブの香るサラダ菜のソース」から選ぶので、魚を選択。この日はスズキだった。スズキは蛋白な魚で、刻んでまぶしたカリフラワーも薄味。ソースをつけてもやはり蛋白すぎてちょっと物足りないのが実感。
メインの前に3種類が出される。まずレンズ豆、フロマージュブランとウズラの卵、黒糖と酸味をアクセントにした小さい器。これは美味。ついで温野菜で色々な葉野菜、実野菜、根野菜を海の香りで包んで、生野菜のサラダより手を加えてある感じがいい。3番目はアーモンドを散らしたサトイモと,ムール貝の軽い煮込みに、ナンバンエビと春菊が添えられていて、これもうまい.エビはからりと揚げていてうま味を丸ごと食べられる。これは和食に添えられてもよさそうな一品。
デザートにライムの香りのヨーグルト・ムースにパイナップルとスムール、スパイスの利いたチュロス(これは人によっては甘すぎる)がかなりのボリュームで,コーヒー(またはエスプレッソ、紅茶)まで終わるとかなりの満腹感。ここでさらにかなり大きいバウンドケーキが出され、エエーッと思っていると「多すぎる場合はお持ち帰りください」とビニール小袋が出された。ちゃんと結びリボンもついている。このパウンドケーキもデパートなどで耽読で売っていれば結構な値段という感じだ。
もう一つ、パンがこの店のご自慢のようで、発酵に時間をかける関係で2日前に予約する必要があるが、単独でも販売している。夏季は土曜日に店前の駐車場で開くマルシェで野菜などと共に販売するそう。
シェフはサミット会場になったウインザー洞爺で修業したという。帰りに外まで見送りに出てきた。
ランチ 12:00−14:00 ディナー 18:00−21:00(LO) 火曜日・第4水曜日定休
また来る指数 70点
内装・雰囲気 70点
周囲環境 40点
従業員好感度 70点
■リストランテ・テルツィーナ (中央区南2条西1丁目
アスカビ ル2階) 電話=011−242−0808
街なかにある本格派のイタリアンレストラン。白と茶が基調のシックで落ち
着いたインテリア。真っ白なテーブルクロスが清潔感があって好感が持 てる。 10月、日曜日の昼で客の数も少なく静かだった。
ランチ コースがA、B、Cとある中でこの日選んだのは Bコース2,940円。 最初の料理が出てくるまでの待ち時間、ボルティーニ味(きのこ)の
グリシーニ(乾パン)が出され、これはグリコのプリッツにそっくり!。 アミューズは人参のムースにミルクのメレンゲがのったカプチーノ、 セージの砂糖がけで優しい味がした。
パンは自家製でアンチョビとレーズン、黒ごまの2種類のプチパンで いい味わい。 甲州産の梨といろいろレタス、生ハムのグリーンサラダにはブルー
チーズのソースがかけて、塩味と梨の甘みのバランスが良かった。 スープは金時豆ベースに剣先イカのローストを散らせ、西洋ワサビを添えてイカの臭みを上手に消してある。
細麺手打ちパスタのタリオリーニは厚岸産のカキと小葱、ケッパーで あっさりとした味付け。 メイン料理は古平産三元豚のカツレツ2切れ。色どりトマトとサツマ
イモ添え。コース料理のメインに『カツ』というのはチョット残念! とん かつ屋のカツの方が美味かも…と正直思ってしまった。
そして、デザートは4種類の中から筆者がチョイスしたのは あたたかい焼きリンゴとクルミのジェラード・カラメルソースかけ。 食後の飲み物はコーヒー、エスプレッソ、紅茶、ハーブティーから。
コーヒーはちゃんとおとしたもので雑味もなく飲みやすかった。 小菓子にはシナモン味のマシュマロ。 最後に出てくるのはサイコロ角ほどのチョコレート8種(トマト、
白ごま味噌、正油きな粉、ピスタチオ、黒ごま、ビター、ストロベ リー、マスタードそれぞれの味)でお好みで選んで食べられる。どれも 愉しい味わいだった。
総じて、盛りつけも美しくメニューの数、季節の食材も多くて創意工夫 された料理という印象だが、味わい深さでいうと「普通」と いう感じ。 10人席くらいの個室有り。従業員の接客態度は◎。
ランチ 11:30〜14:00(LO) ディナー 17:30〜2 2:00(LO) 定休無し
また来る指数 80点
内装・雰囲気 60点
周囲環境 40点
従業員好感度 80点
■プレヴェール (中央区大通西14丁目3−17 デラファースト4階)
電話=261−1105
この店に行ったのは8月某日午後1時過ぎ。しゃれた感じの1会エレベーターホールから4回に上がると、札幌市資料館裏庭の木立の緑が目に飛び込んできた。窓から1つ奥の席に着くと路面は見えず、緑の向こうにビル群があって、空中庭園にいる感じ。店内もきれいに花を飾ってある。さすがにモリエールやマッカリーナの姉妹店。フロアは2〜3人がけのテーブルが9席と、奥まったところに10人ほど入れ、仕切ることもできるスペースがある。
ランチは3種類、A=1575円、B=2310円、C=3675円の3種類、メニューというより手書きしたコピー紙で、かなり読みにくい。Bランチを注文。
この日最初に出てきたのは、真ダラ、ポテト、ガーリックのスプレッドを乗せたイカスミのカナッペ。ペーストが美味。続いてはちょっとビックリの量の野菜サラダ。約20種類の野菜、ニンジン、カブ、パプリカ、トマト、レンコン、カリフラワー、ブロッコリー、etcの中央になぜかサンマのスモークがあり、これが結構違和感のない良い味。
細いグラスに入ったコーンのビシソワーズと、別な皿にコーンの素揚げがついて、別々でも、素揚げにスープをかけてでも自由にどうぞ、とのこと。両方試してみたが、いずれにしてもしつこくなく、スッキリした味と舌触り。
メーン・ディッシュはスズキのチーズ・パン粉焼き。これはかなり小さい。味は可もなし、不可もなしといったところ。やたら大きなブロッコリーがついており、ナイフが出ていないので切るわけにもいかず、手で持ってかじったが半分残した。店はなにか感じ取ったかどうか。
デザートはマカロンの上に木イチゴとブルーベリーを置き、上に木イチゴのジェラートを載せてあった。ドリンクは紅茶、ハーブティー、パナシェなど選べるが、ブレンドコーヒーと選択。しかし、筆者の好みではないエスプレッソとどう違うのか、苦み、雑味のある濃くて、泡だった個人的には残念なものだった。
シェフはプロヴァンスで修業したとか。ちょっと出てきたが、客に会釈するでもなく印象に残らない。帰り際、若い女性スタッフが「1時間無料駐車券があります」との説明だが、くれるのを忘れていたいたのがご愛敬。
ランチ 11:30〜14:30(LO) ディナー 18:00〜21:00(LO) 日曜定休
また来る指数 60点
内装・雰囲気 70点
周囲環境 80点
従業員好感度 50点
■ラ・フランス亭 (清田区清田3条2丁目12−13) 電話=882
−1195
羊ヶ丘通りを千歳方面に向かい、札幌ドームから2キロくらい先右側にある
『本格派』のフレンチレストラン。外見は住宅風で目立たないが、建物 に入ると左側に美容室と写真館、右側がレストランになっていて、受付 には貸衣装の案内もあり、お手軽な結婚式が出来るような店舗になって
いる。レストランの店内は白が基調のシンプルなインテリアでやはりウ エディング向きということか。
目的のランチにはAコースとBコースがあっ て、それぞれ魚料理か肉料理の片方を選ぶプチコースと両方のフルコー スがある。リッチにBコースのフルコース3,90
0円を注文。まず、アミューズはウッフポッシェ(ウッフは卵の意)塩 レモンクリームかけ。口の中で半熟の卵黄とさっぱりしたレモンクリー ムが溶け合って新鮮な味わい。前菜は2とおり。まず、シンプルな牛肉
のみのテリーヌでサラッとヨーグルト風味のソースがかかっていて肉の 臭みを消してある。もう一品が野菜のテリーヌと桜ますのマリネ。野菜 のテリーヌはキャベツで巻いた7〜8種類の野菜が金太郎飴を切っ
たように並んでいてなかなか綺麗な色取り。そこに鮮やかなサーモンピ ンクの桜ますが2切れ添えてあり食欲をそそる。ポテトスープはあっさ り味。
魚料理は松前産のひらめのムニエルにバターライス添え。一切れ だったが意外と厚みがあって魚の大きさを連想させた。カリッと焼いた 皮が香ばしかった。肉料理はオーソドックスな牛肉のフィレステーキ・ワ
インソースかけ。前菜にも牛肉が使われていたので味わいが似ていてい まいちという感じ。
牛乳シャーベットにプリン、百合根添えのデザート は全体に甘さ控えめで食べやすかった。飲み物は、コーヒーか紅茶を選 べる。食事と一緒に食べたフランスパンはほど良い固さで味わいがあ
り、ついおかわりをしてしまった。さすがにフルコース満腹ランチで あった。
ランチは、Aコースのプチコース2,200円からB コースのフルコース3,900円まで。
ランチ=11:30〜14:00 ディナー=17:30〜20: 00 定休日 火曜と第1・第3水曜
また来る指数 70点
内装・雰囲気 60点
周囲環境 30点
従業員好感度 70点
■シェ・スガヤ (中央区南13条西21丁目) 電話=011−563−7078
環状通に面したフレンチレストラン。古民家を改装したもので、窓のガラス障子、透かし彫り欄間などが残っていて、仕切りを取り外して改装してあるが、何となく元の部屋の床の間、押し入れスペースらしいコーナーなどもあって面白い。6人テーブルの別室もあり、予約できるそう。
ランチメニューの中から、2520円のコースを注文してみた。この日は魚料理(カスベ)と肉料理(ウズラ)があり、カスベを選択。
前菜の野菜のテリーヌのサラダ仕立ては、契約農家から取り寄せたという厳選された感じの色とりどりの無農薬野菜に、少しだけカニをそえてあって、適度な酸味が食欲を呼び起こしてくれた。オニオングラタン・スープが熱々。実は筆者はねこ舌だが、それは個人的事情。パンととろとろチーズがたっぷり入っていて、スープを飲むと言うより、しっかりと噛んで食べたという感じ。味はまあ中庸。パンが多すぎ、チーズの糸引きが少ししつこかったかも。もう少しオニオンそのものを味わいたかった。
カスベは言われなければ鶏肉か、食用ガエルの質感で。とろりとしながら、少し歯ごたえもある仕立てに感心させられた。同じ皿にホワイト・アスパラをたっぷり添えてあり、焦がし目にした大ぶりのシシトウ?(正式な名前は分からない)、ホタテ貝柱、野菜をバルサミコ酢で味付けしてあるのも美味。
デザートはチーズタルトとアイスクリーム、ソフトドリンクはエスプレッソか紅茶をチョイスする。両方ともしっかりと濃い味にいれてある。
帰り際にシェフが挨拶に来て言った言葉は「お腹いっぱいになったでしょう」だが、この人フランス各地で修業を積んできたとか。もうすこしエスプリの利いたひと言をお願いしたい。
ランチ=11:30〜14:30(LO) ディナー=17:30〜21:30(LO) 火曜定休
また来る指数 90点
内装・雰囲気 60点
周囲環境 30点
従業員好感度 60点
■ラ・プロヴェッタ (清田区清田3条1丁目1−18) 電話=011−889−3733
札幌国際大学の近くにひっそりとあるこの店の看板が以前から気になっていた。訪ねてみると、白を基調にしたシンプルな内装で、店内はゆったりした感じが好感を持てる(少し塗り直した方がいい、という部分も…)。それより、素晴らしいのは北海道農業試験場の林が窓全体に広がっている景観。新緑や紅葉の季節は圧巻だろうと思える。プロヴェッタはイタリア語で試験管だから、ガラス張りが店の特徴なのかも。外の季節風景が期待できる意味でも「また来る指数」は高くなる。
ランチは前菜、パスタ、パン、コーヒーのAセット(1350円)とそれにメイン料理が加わるBセット(1900円)の2種類。ドルチェは別料金(250円)で、Bセットのみを注文。
この日の前菜はホタルイカとギンダイのマリネで、なかなかスッキリした酸味が秀逸。パスタは3種類から選択するがカジキマグロとズッキーニのトマトソース、アンチョビとキャベツ・水菜の2種類を注文。同じ値段でもカジキ&ズッキーニよりアンチョビ・キャベツの方が材料費はかなり低いのでは、などさもしい事を考えてみたものの、味の方はカジキはまあ平凡、アンチョビはあっさり味が和食党にも受ける。
パスタはデュラム・セモリナ粉だそうで、アルデンテより柔らかめ加減。もう少し堅くても、と感じた。同じ粉でつくったフンワリ・モチモチの風味のあるパンが美味。
メインは子羊のグリルのローズマリー風味。羊の臭みが抑えられており、ローズマリーというよりレモンとオリーブオイルの味付けが爽やか。
ドリンクはコーヒー、エスプレッソ、カプチーノから選ぶ。コーヒーを注文、ドリップかサイフォンを期待したが、他と同じ器械から絞り出していた。
ランチ= 12:00〜14:30分(LO14時) ディナー=18:00〜23:00(LO21:30分) 火曜定休
また来る指数 90点
内装・雰囲気 60点
周囲環境 90点
従業員好感度 60点
■レストラン ヒロム (中央区北2条西17丁目1−20) 電話=011−614−9515
道立近代美術館の北側で知事公館との間の小路に面してひっそりとたたずむ古民家を改装したお店。玄関でスリッパ(かなりブカブカです)に履き替えて入ると、二人がけ3卓の部屋と、2人、4人各1卓の部屋がある。窓からは向いの知事公館の木立が見える環境がなかなかだ。さらに奥のキッチン脇に別室がある。
ランチは2100円のコースは前菜、魚料理または肉料理、パン、デザート、ドリンク、2800円のコースは魚と肉の両方がつく。肉魚両方コースを注文してみた。
前菜は子羊のテリーヌにバルサミコ酢とオリーブオイルを添えてあった。レンズ豆がたっぷり入っているのはいいが、テリーヌの味が薄く、バルサミコ酢がもう少し欲しい感じだった。魚はイトヨリダイのソテーにカリフラワーのソース(カレー風味)。味は、なあそんなものか、という感想。しかし自家製パンはなかなかコクのある味。見た目にはバターが添えられていないのが不満と思ったが、一口食べてみて必要ないことが分かった。
肉は牛肉と鴨肉のうち牛肉をチョイスした。和牛のバベット(腹身肉)をレアーにして、キノコをたっぷり使ったソースを絡めてあり、軽くニンニクとレモンを利かせてあって、これはなかなかの味。
デザートは別々の器に入れたキャラメルのアイスクリームとフランポワーズのソースを添えたブラマンジェ。全体的にシンプル、飾り気がない料理だ。
オーナーシェフの鈴木拓さんは、田舎料理店の素朴なおじさん的な感じで、片耳にピアスをつけているのが何とも似合わない。
ランチ=11:30〜14:00 ディナー=18:00=21:00 月曜定休(祭日の場合は翌火曜日)
また来る指数 50点
内装・雰囲気 50点
周囲環境 80点
従業員好感度 60点
■シャルダン・ポタジェ・テラニシ (札幌市手稲区富丘6-7-4-13) 電話=011−691−8313
"> 国道5号線から手稲オリンピアへの上り坂を走り、 高速道をくぐって間もなくの森の中の一軒家レストラン。 緑に囲まれたヨーロッパ田舎家風の店構えでホッとした雰囲気。
人気のヘルシーメニューという「ポタジェランチ」を注文。 北あかりの冷製スープ、自家製パン、前菜は4種 ▼ホワイトアス パラのタルト ▼カニのクリーム仕立てゼリー▼イタリアなすの甘酢煮
▼自家製アルカリポークソーセージのさつま芋スティック刺し
主菜は知床地鶏と野菜10種のフォカッチャ・たらの芽ソースかけ、 デザート3種盛り合せ、コーヒーで1600円(別途 チャージ料1人100円)
「野菜料理とワインの店」とのことで、どれもこれも野菜がたっぷり!! デザートもアスパラのアイスクリーム、ビーツ(かぶ)のケーキと野菜 にこだわったもの。
最近野菜不足…と思っている方に是非おすすめの店。 帰りがけシェフのテラニシ(寺西)さんがドアまで見送りに出たのに好 感が持てました。
ランチ=12:00〜15:00 ディナー=18:00−21:0030 月曜定休日
また来る指数 70点
周囲環境 80点
内装・雰囲気 70点
従業員好感度 80点
■レストラン・のや (札幌市中央区北2条東11丁目23-14
)電話=211−210−5101
JR苗穂駅の周辺には昔懐かしい木造の住宅や店舗がそのまま残されてい たりする。 その中の一つ、昭和の初期に建てられた(と思われる)石造りの
蔵を改装した レストラン。 玄関のたたずまい、内装は昭和のレトロな落ち着いた雰囲気で 「昭和好き」にはたまらない空間かも。 昭和20年代生まれの筆者はホッと和んでしまった。
店内にはピアノが1台置いてあり、軟石の壁には大きなスーザホン とサックスが飾られているのも面白い。
この店の特製洋風おじや840円を注文。 野菜入りのやさしい味わいで、バターが1かけのせてあり味にコクを持たせている。 食後に食べた自家製デザートのカスタードホットパイ(リンゴとハス
カップ)が熱々でなかなか美味しかった。
他のランチメニューは、日替わりでこの日は野菜付きチキンカツ、ライ ス、コーヒーで945円。 リーズナブルなメニューが多く、ネクタイをしたサラリーマンも目立っ
た。
営業=11時〜23時30分(LO)11:00〜21:30(LO) 休日なし
また来る指数 80点
周囲環境 60点
内装・雰囲気 80点
従業員好感度 70点
■ラ・コリネッタ(中央区伏見1丁目4番30号) 電話=011−552−5510
藻岩山麓の伏見界隈には魅力的な店が多い。その中でもここは最高の立地条件の1つ。通りから少しだけ市街側にはいった木立の中にある感じが抜群。
2000円のランチを試食。この日はスープがカボチャで、まあカボチャのスープは当たり外れがないので安心、できればもう少し量が欲しかった。前菜はマダコのマリネ、カモ肉、いろいろ野菜。そしてパスタはグリーン・オリーブとペッパーのトマトソース。オリーブがいくつも入っていて、なかなか。ペッパーは確かにペッパーなのだが、味はこしょうとは別物で「ヘー」と思わせる。
デザート盛り合わせはアプリコットのムース、グレープフルーツのゼリーと「トリタカプルのケーキ」と説明されたような気ががするが、「トリタカプ」とは何なのか分からない。聞き間違いか。
それにコーヒーまたは紅茶付き。コーヒーは濃い味だが、なかなかのコクでありました。
ランチ=11:30〜14:30(LO)。ディナー=18:00〜21:30分(11〜3月=21:00) 水曜日定休
また来る指数=70点
周囲環境=80点
内装・雰囲気=70点
従業員好感度=60点
■モンドリュネール・カン (手稲区星置1条3丁目4−5)
電話=011−699−3111
JR星置近くのそれほど目立たない1軒家。店内は意外と広い感じに思えるのだが、4人と6人の席1つずつと、カウンターに6席があるだけ。店内は白で統一していて、清潔感がある上、フロアのスペースににゆとりがあり、ゆったり感が漂う。
前菜に自家製ハムとスモーク・サーモン、それと野菜の森津影きれいで、味もなかなか。ポテトとブルーチーズのスープ、タラコの1品、それに魚(この日はカジカ)がメイン・ディッシュだった。カジカはほとんどアラばかりで食べるところがないのが難点だが、味は全部いい。お奨めできる。
店の片隅に薪ストーブがあるが、この日は焚いていなくて、ちょっと寒かったかな。
ランチ=12:00〜13:30:00(LO) ディナー=18:00〜22:30分(LO) 火曜日定休
また来る指数=60点
周囲環境=30点
内装・雰囲気=60点
従業員好感度=60点
■ブラッスリー アダージョ (中央区円山西町2−20−7) 電話=011−633−7300
円山動物園から盤渓方面
へ向かう途中の右側の高台の住宅街の一画に位置する。ちょっとわかりにくい場所だが、白い壁と赤い屋根が目印。 一戸建ての2階に上がると、テーブル4席、オープンキッチンを囲むカウンターに6つの椅子があるこじんまりとして作りのフレンチ・イタリアンの店。夜は1階で小さい子供を預かってくれるのが親切。
比較的新しいきれいな家並みの向こうに中心部が見える眺めは、特に夜景がすばらしい。アダージョは音楽用語でゆったりしたテンポ。気の置けないメンバーでゆっくり食事を楽しみたい向きにお奨めだ。
ランチ(2500円)を試した。前菜、パン、パスタ(ズワイとアサリ)、サラダ、海の幸のキャセロール(クリーム風味)(肉料理も選べる)、デザート、コーヒーという中身。パスタも「海の幸」も多少濃い味が特徴。デザートはなかなかきれいな盛りつけ。
ランチ=12:00〜14:30(LO) ディナー=18:00〜21:30(LO) 火曜日定休
また来る指数=60点
周囲環境=70点
内装・雰囲気=60点
従業員好感度=60点
■ダルジャン ノア (
豊平区平岸1条20丁目 9−11) 電話841-5555
マンションの最上階9階にあるのだけれど、高台に位置しているので実際はもっと上階にいるような感じです。店内は、モノトーンの極めてシンプルな雰囲気。中央に一ケ所テーブル席がある他は、ぐるり外に向かってのカウンター席になっていて、外の景色を楽しみながら食事ができるんです。
西側はミュンヘン大橋と豊平川が眼下に、藻岩山全貌が正面にと。 ロープーウェイが登って行くのも見えましたよ。 北方面は市街中心部(写真)が望めて夜景が楽しめそうでした。卓上にはランプが一つずつ。カップルで行ってみるのもいいかも。
ランチコースメニュー(ランチタイム11:30〜15:00=)ですが、ドリアコースとパスタコースがありました。 「当店のおすすめ料理」のドリアは、チキン、エビ、トマト、カボ
チャ、ポテトの5種類からお好みを選んで、それに3種盛り合わせの前菜、パン、コーヒーor紅茶で1300円。さらに、300円プラスするとデザートが付きます。
エビドリアを注文してみましたが、クリーミーなトロトロとしたホワイトソースが絶妙で、大層おいしかったです。
R453と中の島通の交差した所にあって、外観はコンクリート打ちっぱなしのノッポな建物。目 立つ看板はないので注意して見てくださいね。 (中央区R子さんから投稿)
リピート指数=70点
内装・雰囲気=60点
周囲環境=70点
従業員好感度=60点
■ザラトイログ (南区常盤5条1丁目1−18) 電話592-5581
芸術の森から少し支笏湖・滝野方面へ行った右側にログハウスが目につく。裏側には真駒内川の流れがありり、自然林に囲まれた立地条件。建物は本格的なログで、中のテーブルなども大木のから切り出したどっしりしたもの。つくりはフランス料理屋イタリアンでも町しそうだが、中身は和食の店。
お膳セット(1500円+税)は天ぷら 刺身(ハマチ、アジ、マグロ) 小鉢(ポテトサラダ) サケのあら汁 お新香 ご飯 デザートといった内容。
この日のデザートは男性・フルーツ(メロン、サクランボ)、女性・白玉団子入りゆであずきという面白い気の配り方だった。
また来る指数=70点
周囲環境=90点
内装・雰囲気=80点
従業員好感度=60点
■桜月(サクラムーン) (中央区南6条西26丁目2−12) 電話562-0017
南6条通りが円山の山麓にぶつかる場所の右角に目を引く建物がある。かつて住宅として建てられたのをレストランにしたものだ。内部は古くゆかしい雰囲気がある。
この店の大きな特徴は庭の桜の木で樹齢50年ほど。店内の窓一面に桜の花が広がる5月中ごろが最高の季節だが、そうでなくても緑に包まれた環境はなかなか。
そこで桜が6分咲きのころに行ってみた。ゴールデンウイーク中は客が多いため、手間のかからないメニューに絞っている。GWが明けてもそれに準じたメニューだった。
パワーランチ(1000円・税別)は一つの皿にライ麦パン2切れ(大きい)、手作りウインナー、マカロニ(デミグラス風ミート味)、野菜サラダの内容。
まるやまランチ(1000円・税別)は大皿にデミグラス風ソースを添えたライス、野菜サラダ、スパゲティ(ミート) 。値段的には手頃だが、味もさしたる特徴はない感じではある。
また来る指数=70点
周囲環境=70点
内装・雰囲気=60点
従業員好感度=60点
■かやの茶や (中央区南10条西6丁目5−16) 電話533-0808
山鼻線の電車通りに面し、回りは古い商店街、窓からの眺めはあまり良くない。1階が厨房とケーキショップで、客席は2階。建物は古いようで、従業員が料理を運ぶ時床が揺れるのが気になる。
ランチのアイナメのムニエルは味はよかったが、舌触りが粗く、ちょっと魚臭かった。小さなタコが付いていてこれは美味しい。パンにはバターが付かないのが個人的には物足りない。
ブタのほお肉の煮込んだのは美味しい。これならハヤシライスも期待出来る気がする。
同じ棟のケーキ屋の、赤ワインで煮込んだリンゴのタルトが、ほとんどリンゴのままの味で、酸っぱいが大人の味。デザートは他にガトー・ショコラ、果物。
ランチ客にはおしぼり省略ということが他のテーブルの用意で見て取れる。従業員の接客はまずまず。
また来る指数=30点
周囲環境=30点
内装・雰囲気=30点
従業員好感度=40点
■フルールド・オリーブ (豊平6条6丁目5−16) 電話815-5151
日曜日午後1時過ぎに入って、ランチが終わるまでに約1時間半、スローフードといっても、ランチの時間としては遅すぎる。中で、ひげのおじさん2人が忙しそうなのだが、手際が悪いか、下準備が悪いのでは。
1900円のランチは、生ハムの付いたサラダ、鶏肉のソテー(薄味でバターをつけて食べるとちょうどよかった)、または魚(白身のタラ、ホタテなど)はクリーム仕立て、やはりひと味たりない。
フランスパン、コーヒー、紅茶ゼリー(フルーツ入り)付き。
4人テーブル5卓、2人3卓とカウンターという店。 テーブル、椅子は古ぼけて、カウンターの中も雑然。ウエーターがやたら忙しそうに動き回ってるが、コーヒー4人前を出すのに、2カップずつ手持ちで2回運ぶなど、要領が悪いのではないか。
リピート指数=20点
内装・雰囲気=30点
周囲環境20点
従業員好感度=40点
■リストランテ・ダルセーニョ (北区北22条東1丁目1−1) 電話722-1808
この辺りは昔工場地帯で、レンガづくりの煙突などが最近まで残っていた。 この建物も元は事務所だったらしい。 1階は広い厨房があり、若いスタッフが忙しそうに動いている。それと暖炉があるホール。2階が4つに仕切った客席。グループで集まれる2室は、他の客を気にしなくていい。ほかの2つの部屋も、テーブルが4、5卓程度の適度な広さ。骨組みは古いのだろうが、綺麗に内装してあって、雰囲気がいい。
食事の味は、全体に薄目で、人によっては物足りないだろう。サービスで付いてくる自家製のパンに塩味が利いていて、これに料理のソースをからめて食べると、なかなかだった。
また来る指数=50点
周囲環境=50点
内装・雰囲気=60点
従業員好感度=60点
■円山花笑夢 (中央区大通西27丁目2−30) 電話644-0705
店名の読み方は「まるやまはなえむ」。この辺りは商店街とは外れて、どちらかといえば住宅街に近い雰囲気。感じが良さそうなたたずまいが見える。店は花や緑をそこここに飾ってあり、さらには中庭も手入れが行き届いている。
11時半から2時までがランチタイム、5時半までカフェタイム、夜10時までがダイニングタイムとなっている。(日曜定休) ランチメニューから白身魚のムニエルを注文。ソースの味もまずまず。ご飯とフキの煮物の小鉢、サラダ、カップスープ、コーヒー付きで1100円は納得の値段だ。
また来る指数=60点
内装・雰囲気=70点
周囲環境=70点
従業員好感度=60点
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